THE CHALLENGER’S PORT

ここは、冒険家が集い、旅発つ港

リアル人斬り抜刀斎

親父との仕事日記part2

 

今回はリアル「緋村剣心」との出会いについて

今、興奮冷めやらぬまま帰宅したばかりです。

 

緋村剣心はちなみに、るろうに剣心の主人公です。有名だと思うので説明は要らないですよね?笑

 

休日前の話です。仕事終わりに、「今日はスナイパーと飲むねん。」と親父が僕に自慢してきました。

最初に頭に浮かんだのは「?」の文字。

「それって、どういう意味のスナイパー?」

「スナイパーは、スナイパーや。」

「え、本物のスナイパー?」

「そや。」

あまりの好奇心につい、「俺も行ってもいい?」と口から出てしまいました。

来ても良いとのことでした。

その人、コメさんは、父と同じ50代後半。

180センチある父と並ぶと、半分くらいしかないんじゃないかと思うくらいの身長でした。

左手人差し指の厚いタコが目立ちました。

髪はオールバックでばっちり決まっており、

全身から温厚なオーラを放っていましたが、会話の端々から鉄のような意志、強い自信が伝わってきました。

「800mの距離からならペットボトルは射抜けます」

「扉が引き戸か、押し戸か、見ただけでわかる職業病ですわ」

「ナガレカワは楽しいところですね」

他にも、銃弾の動き方や、人の死の瞬間、広島を出禁になった話など、濃すぎる話をしてくださいました。

僕はほとんど話さず横で父とコメさんが話していることをずっと聞いているだけでした。

父が冗談とはいえ「コメさん怖いわ~」と頻繁に口にし、鈍感な僕でも「いつもと違う」緊張感を感じ取っていました。

「コメさん怖いわー、後ろから撃ってくるやろ~」

「あのホテルの屋上からとかね(笑)」

コメさんが時々おっしゃるジョークからは「これはジョークではないかもしれない」という可能性が潜在していて、いつも笑いが起こるまでの時差がありました。

笑顔が絶えない方でしたが、話している途中に時折、人のものとは思えないくらい黒い目になることがあり、そのたび僕の息が止まりました。

 

コメさんと父のやり取りを見ながら、「河上彦斎」という、緋村剣心のモデルになった幕末の人切りに興味を持ったことを思い出しました。

平生は礼儀正しい温和な人物であるが、反面平気で人を斬る残忍性も併せ持ち、「人斬り彦斎」、「ヒラクチ(蝮蛇)の彦斎」などと呼ばれていた。 

                              wikipediaより

容姿は、身の丈5尺前後(150cmほど)と小柄で色白であったため、一見女性の様であったという。

                               wikipediaより

 

お店を出た後、帰りの方向が違ったので長く話すことはできませんでした。

別れた後、ふと、「どうやって帰るのだろう?」と思いコメさんのほうを振り返りました。

暗くて見えなかったですが、コメさんの影は店の前から動いておらず、僕が見てしばらくしてから歩き始めました。

 

「見てたの、ばれてしまったかなあ。」とはらはらしながら帰宅しました。

今日は怖くて寝れなさそうです...(笑)